The Feature Of The Future

Friday, March 11, 2005

BlogとTorah(トーラ)

以前、「ユダヤ人の頭のなか」という本を読んだ。
その中で、ユダヤ人の経典である「トーラ」についての記述があったのだが、これはまさにBlogそのものだなと思った。
この「トーラ」は、中心に元の「教え」が書いてあり、その周りにその「教え」への「コメント」をどんどん追記している形になっている。
そのため、読者はその「教え」に対しての様々な「見解」も読むことができる。
このような形式の書物が、長い間、受け継がれているということは、非常にすばらしいことだと思う。
大抵の書物は、一度、記述されたら、そのままの形で後世に残るか、または、改変されて残るのが普通だと思う。
この、「変更履歴」を保持したまま後世に残っていく情報ほど、価値があるものはないと思った。


脳とネットのメカニズム

脳科学の本によると、人間の脳は大脳新皮質(脳みその一番外側)が重要らしい。
通常、脳細胞(ニューロン)は軸索(シナプス)によって他の脳細胞に信号を伝えるのだが、この脳みその一番外側では、一気に周りにある多くの脳細胞に信号を伝える別の仕組みがあるらしい。
これに似た現象が、最近のBlogなどを中心とするネット上の情報伝達の様子にも見られるように、最近、感じるようになってきた。
というか、最近のBlogを中心とする情報伝播の様子を見ていると、まさに脳で行われているさまざまな情報処理の現象と似通ったことが行われていると思う。
詳しくは、後日、具体的な例を挙げてまとめてみようと思う。